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【終了しました】港区の運河を知ろう!

2025年5月31日(土)実施

芝浦を流れる運河にはどのような生きものがすんでいて、どのように生活しているかの観察を交え、水辺の生物多様性を学びます。国連では、2021年から海洋科学の推進により、SDGsの目標14番「海の豊かさを守ろう」をはじめ、関連するSDGs の達成に貢献するため、2030年までの10年間に集中的に取組む「持続可能な開発のための国連海洋科学の10年」が始まりました。本講座を通じて、海と人とのつながり、お互いに与える影響を知る海洋リテラシーについて理解を深めます。加えて、港区型のブルーカーボンの実証実験についてもお伝えします。身近な水辺の環境や生きものとのつながりについて楽しく学びましょう。

※レクチャーの後、30分程度徒歩での移動があります。

日時2025年5月31日(土)9:30~12:00(受付は9:15~)
※荒天の場合は中止
会場東京海洋大学
芝浦アイランドカニ護岸
(現地集合・解散)
※詳細は参加案内にてお知らせします。
対象港区在住・在勤・在学の小学3年生以上の方
(小学生は保護者同伴)
講師佐々木 剛氏(東京海洋大学 海街コミュニティスクール 代表/海洋政策文化学科 教授)
定員15名(抽選)
参加費無料
服装動きやすく、汚れてもよい服装

【当日の様子】
まず最初に、運河とは運輸や排水、給水のために人工的に作られた水路であると説明がありました。芝浦水再生センターでは、都内10区の生活排水を集め排水処理をしていますが、雨水と同じ管で流れる合流式のため、降水量が1時間あたり50mmを超えると処理前の状態のまま運河に放出されているとのことです。そこで、講師が管理するカニ護岸では、回収されたカイロの中身である鉄紛と活性炭を活用した鉄炭団子を投入し、水質・におい改善の実験が行われています。一方で、生活排水が放出されることにより有機物が蓄積し、その有機物をエサの一つとしてクロベンケイガニを始め運河の生物が生息していると解説がありました。
後半はカニ護岸に移動し、実験が行われている水の状態を観察して、カニ釣りを行いました。晴れた日の方が多く見られるとのことですが、雨の中でも岩の間に隠れているクロベンケイガニを多数釣り上げることができました。
参加者からは、「日々の生活と環境のつながりという普段意識できていないことについて、想いを馳せる機会をいただきました」「身近な芝浦のカニと運河から学ぶ、という題材が興味深く、講義と実践のバランスもよく、子ども達が楽しそうに学んでいたことが印象的でした」などの感想がありました。
運河の水質改善のための取組や、人と自然が関わり合い循環していることを知る機会になりました。



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