• レクチャー
  • 大人
  • SDGs
  • 先着

【終了しました】持続可能なファッションを考えるvol.2~大量廃棄を減らすには?~

2021年11月20日(土)実施

服の製造過程や廃棄時には、環境や人に大きな負荷をかけていると言われており、近年ファッション業界において「持続可能な製品作り」が重要になっています。この講座では、世界や日本のファッション業界における製品作りの変化について解説します。また、講師が取組む余剰な在庫を持たない受注販売という選択について学びます。
更に、私たち一人一人の服の消費や廃棄についても考えます。「リユース店に持って行っているから、寄付しているから問題ない」などの考え方が本当に正しいのか、リユース業界の状況を学び、見つめ直してみませんか?

11月1日(月)~11月14日(日)の期間、関連の展示を行います。詳細はこちらをご覧ください。

日時2021年11月20日(土)10:30~12:00(受付は10:15~)
会場港区立エコプラザ
対象港区在住・在勤・在学を中心とした中学生以上の方
講師植月 友美氏(Enter the E CEO)

【プロフィール】
GEORGE BROWN COLLEGE(ジョージブラウンカレッジ)FASHION MANAGEMENT卒。
18歳からファッション業界に入り古着のバイヤーなど経験。グローバルビジネスを学ぶため渡加、渡米。COLLEGE卒業後 NYで就労を経験、帰国後12年間日本の大手小売企業で店舗運営、バイイング、商品企画、事業開発、マーケティングなど担当。
2009年、杜撰なファッション業界の環境破壊を目の当たりにし、人や地球に迷惑をかけずに洋服を楽しめる社会をつくること決意。人生をかけて、「地球と人が服を楽しめる社会の両立」実現を挑む。
2019年ジャパンソーシャルビジネスサミット 審査員特別賞受賞。
2019年ビジネスで社会問題を解決する集団、株式会社ボーダーレスジャパンにジョイン。
定員20名(先着)
参加費無料
持ち物筆記用具

【当日の様子】
まず、ファッション業界の現状の説明がありました。 ファッション 業界では、売り逃しを防ぐため、必要量の2倍の服を生産しています。その結果、新品の服の50%(約100万トン)が廃棄されているとのことです。また、服は廃棄される全体量のうち12%程度しかリサイクルされていないとのことです。その原因は、特にファストファッションがトレンドサイクルの早い文化であることや、自治体・業者の回収の仕組みの整備がまだ進んでいないことであると説明がありました。
また、服が廃棄される代表的なタイミングである「3つのウェイスト」について説明がありました。服が廃棄されるのは、縫製後、販売後、使用後の3つのタイミングが主であり、そのうち使用後の廃棄が最も多いとのことです。使用後に廃棄せず再利用する手段として、発展途上国などへの寄付がありますが、寄付された服は、その国の中で転売され、質のいい服が出回ることで地場の服が売れなくなり、結果的に地場産業に影響を与えてしまうとのことでした。最後に、これらの現状をふまえて私たちにできることは、「長く大切に着ること、買うときに服の行く末を考えること」であると提言がありました。
服の大量廃棄の現状とそれに対して私たちができることを学び、ファッションへの接し方を改めて考える機会になりました。


ピックアップ記事