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【終了しました】八百屋さんと考えるフードロス~味はいいのに捨てられる?~

2021年11月26日(金)実施

フードロスは、食品の食べ残しや売れ残りだけではなく、生産過程でも発生しています。例えば農産物の場合では、味は良くても、形が規格より大きすぎたり、歪んでいたりすると通常の流通に乗せられないため、農家で廃棄されます。また、無農薬で栽培された野菜も、虫食いが出来やすく、販売が難しい事があります。こうしたまだ食べられる食品の廃棄がある一方、世界では貧困や紛争により、約8億人分の食料が不足しており、食の偏りが起きています。講師が運営する八百屋では、一般では流通しにくい「規格外野菜」を扱うことで、フードロスの削減に取組んでいます。更に地元の農産物を中心に扱う事で、地産地消の促進や、配送時に発生する二酸化炭素の削減につなげています。講師が運営する八百屋のテーマである「形はワルいが、味はイイ。」こうした野菜を通して、持続可能な食の未来について考えましょう。

日時2021年11月26日(金)18:30~20:00(受付は18:15~)
会場オンライン(Zoomミーティング)
対象港区在住・在勤・在学の方を中心にどなたでも(小学生以下は保護者同席)
講師竹下 友里絵氏(タベモノガタリ株式会社 代表取締役社長)
定員40名(先着)
参加費無料

【当日の様子】
食品ロスとは、まだ食べられるのに廃棄される食品のことを指します。野菜では、生産段階で3割が規格外として廃棄されますが、有機栽培の場合は7割になるそうです。例えば、大きく育ちすぎたズッキーニは、味は良くても規格外となり産地廃棄されます。規格は、効率的な流通のために設定されており、大きさや形を揃えることで一度に沢山の野菜を箱詰めし、遠い地域まで輸送することができます。講師の運営する八百屋では、規格外野菜を扱うとともに地元での販売に限定する事で、流通にかかるコストを解消しています。この取組は地産地消につながり、フードマイレージの削減になると説明がありました。
また、家庭から排出される食品ロスの半分以上が野菜と果物で占められているとのことです。これらは水分が多く含まれているため、焼却処分時に燃料を多用し、より多くの二酸化炭素が発生します。私たちが消費者として食品を選ぶ際に「買いすぎない」、「買ったら使い切る」ことが重要だということです。
講座を通して、食料生産現場での廃棄と流通の仕組みを知り、消費者としての選択が環境保全につながると学びました。


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