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【終了しました】都市森林のある暮らしvol.1~多種多様な街の木を活かす~

2022年1月19日(水)実施

街の木を木材として活用する「都市森林」の取組を通じて、木と共にある持続可能な都市の暮らしを考える連続講座です。第1回目は、多様な街の木の特徴や魅力について説明します。街中で見かける街路樹や公園の木々、民家の庭木などは伐採されても、通常は廃棄扱いとなり、木材として活用されることはありません。その理由の一つは、多様な木に対する活用ノウハウがないためです。木はそれぞれに個別の名前があり、特徴や魅力も様々です。その魅力を見いだし価値あるものにしていくのは、私たちの知識と感性、また、それらを活かす具体的な工夫と行動です。街の木を暮らしの中に取り戻すための視点とアクションについて考えます。

日時2022年1月19日(水)18:00~20:00(受付は17:45~)
会場オンライン(Zoomミーティング)
対象港区在住・在勤・在学を中心とした中学生以上の方
講師湧口 善之氏(都市森林株式会社 代表取締役)
定員30名(先着)
参加費無料

【当日の様子】
街の木の特徴と活用方法について説明がありました。街の木のほとんどが広葉樹ですが、針葉樹と比べて、形や大きさ、固さなどの性質が様々なため、同じ規格を求められる一般市場への流通が難しいという側面があります。そのため、街の木は伐採されると、通常は廃棄扱いとなることがほとんどです。活用を促すためには、一本一本の特徴を理解し、適材適所を実現することが大切とのことです。例えば、ソメイヨシノは曲がって育つことが多く綺麗な丸太になりにくい特徴があります。しかし、摩耗に強い特徴があり、テーブルやカウンターなどの活用に向いています。また、コナラは反りやすいため木材としての活用は難しいですが、成長が早く乾燥しやすいため「薪」としては優秀な材であり、また椎茸栽培の原木にするなどの活用方法もあります。
また、都市部の再開発や公園の整備など、植えられている木の活用の相談は増えているが、そのタイミングが遅いため、樹種の把握や特徴ごとの活用方法の検討時間を十分に取ることができず、廃棄となっているケースも多いと説明がありました。住民とも連携し、早くから地域にある木の活用の話し合いをしていくことが大切とのことです。
講座を通じて、街の木の樹種ごとの特徴と活用について考えるきっかけとなりました。


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