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【終了しました】電気の地産地消のはじめ方

2022年5月11日(水)実施

市民の力で発電所を作り、地域の中でエネルギーを地産地消する「市民電力」の取組から、ローカルな社会の在り方を変えていこうとする動きが全国各地で起こっています。一方で、都市部は、地方で作られたエネルギーに頼った生活が続いています。この講座では、東京都町田市で行われている取組を例に、市民電力の仕組みや、市民の力でエネルギー事業を立ち上げていく経緯を説明します。また、個人が再生可能エネルギーを活用するための電力自由化の仕組みや、地域の電力を全て100%再生可能エネルギーで賄うビジョンについても解説します。都市部でのエネルギーとの関わりや持続可能な社会について考えます。

日時2022年5月11日(水)18:30~20:00(受付は18:15~)
会場オンライン(Zoomミーティング)
対象港区在住・在勤・在学の中学生以上の方を中心にどなたでも
講師入澤 滋氏(NPO法人まちだ自然エネルギー協議会 共同代表理事)
定員30名(先着)
参加費無料

【当日の様子】
市民電力についての説明がありました。市民電力とは、ご当地エネルギーとも呼ばれ、地域の自然資源を活かして電気を生み出すことで、地域の自立をめざす取組のことです。
市民電力の立ち上げの経緯について説明がありました。講師が代表理事を務める団体では、「ミニ太陽光発電システム」を作るイベントから始まり、再生可能エネルギーに関するさまざまな勉強会を重ね、立ち上げから5年後、市民の出資により太陽光パネルをビルの屋上に建設、市民による電力会社が立ち上がりました。小さくても出来ることから始め、人が想いを語る場を開き、電気を自分ごとにしていくことが大切とのことです。市民電力は、電気を地域で地産地消することで、地域に雇用を生み、今まで地域外に流れていた人やお金の流れを地域内に呼び戻します。また、食や日用品など、暮らしの様々なものの地産地消を促し循環させ、自立した循環型社会を作る運動でもあると説明がありました。
最後に、消費者にもできる電気の地産地消として、個人が契約する電力会社を自然エネルギー中心の電力会社に変える「パワーシフト」の紹介がありました。但し、森林破壊を伴うメガソーラー発電や熱帯雨林破壊を伴うパーム油によるバイオマス発電などもあり、必ずしも持続可能な電力ではない場合もあるそうです。
講座を通じて、自然エネルギーとの関わりと持続可能な社会について学ぶ機会となりました。


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