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【終了しました】キノコはSDGsに大貢献!?

2023年10月27日(金)実施

ふとした時に、道端やプランターに生えているキノコを目にすることはありませんか?キノコは一体どのような生態を持っているのでしょうか。この講座では、きのこ大好き芸人の坂井きのこさんを講師にお迎えし、そもそもキノコとは何なのか基本的なことから、プラスチックを分解する働きについて、更に服や雑貨などの素材として注目される菌糸についてまで、キノコの驚くべき可能性について解説します。また、キノコのエコな食べ方についても紹介します。食べておいしいだけではない、キノコとSDGsとの関係を学びます。

日時
2023年10月27日(金)19:00~20:00(受付は18:45~) 
会場港区立エコプラザ
対象港区在住・在勤・在学の方を中心とした小学4年生以上の方(小学生は保護者同伴)※区外の方も参加できます
講師坂井 きのこ氏(きのこ大好き芸人)


【プロフィール】
2016年3月太田プロエンタテインメント学院芸人コース7期生卒業。2018年7月~コンビ「各駅マッシュ」解散からピン活動開始。キノコ800種類の知識を持ち、365日キノコを食べている。主なテレビ出演『メレンゲの気持ち(散歩の達人コーナー)』『林修の初耳学』など多数。Youtube「坂井きのこちゃんねる」でキノコの魅力を発信中。
定員30名(先着)
参加費無料
持ち物筆記用具

【当日の様子】
私たちが普段「キノコ」と呼んでいるのは、植物に例えると花や実の部分であり、正確には「子実体」と呼ぶことや、それ以外の部分もすべて菌糸でできており、地中に広大に広がっていることを学びました。また、キノコの種類を大きく分けると、腐生菌と菌根菌に分けることができます。腐生菌は落ち葉や倒木から発生し、それらからセルロースなどの有機物を摂り、分解して無機質にして土に還す役割をしています。菌根菌は生きた植物と共生し、植物が光合成してできた養分を摂り、逆に地中のリンや水などの養分を植物に分けることで、お互いに栄養を分け合って共存しているとのことで、腐生菌も菌根菌も物質の循環システムを担っていると説明がありました。
キノコとSDGsの関係として、パキスタンのゴミ収集場でプラスチックを分解するキノコが発見された事例が紹介されました。その他にも、様々な環境汚染物質を分解するキノコも存在するとのことです。それぞれの研究や活用が進めば、キノコの働きを使い、これまで不可能と考えられていた物質も循環させることが可能になるのではないかとの見解が示されました。菌糸そのものを活用して生まれた新素材としては、ヴィーガンレザーや家の壁材などにできるブロックがあり、それらを使用した鞄やシューズ、家の画像が紹介されました。
最後に、キノコのエコな食べ方について説明があり、石づきの部分も余すことなく使い切って食べる方法を学びました。
生態系におけるキノコの働きや重要性、新しい循環システムとしての活用の可能性を学ぶと同時に、食べるだけではなく、自然素材として私たちの生活に取り入れる選択肢の一つであることを知る機会になりました。


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