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【終了しました】【全2回】春のビオトープ研究室

2024年4月~6月実施

ビオトープは、昆虫などの生きものが暮らす場所のことです。エコプラザのビオトープの池にはメダカやヤゴが生息しています。都会の小さなスペースでも、植物と水辺の環境を整えることで、生きものが住むことができます。本講座はエコプラザのビオトープと有栖川宮記念公園をフィールドに、春~夏の身近な生きものについて学ぶ全2回の連続講座です。実は様々な生きものが暮らす都会の自然環境の中で、生きものの見つけ方のコツや観察方法、ビオトープの管理を体験しましょう。
この講座を受講した方は、エコプラザの ※キッズクラブ に入会できます。

※キッズクラブはエコプラザの連続講座「ビオトープ研究室」を修了した子どもたちが登録し、エコプラザのビオトープを中心に定期的な自然観察・体験の活動を行っています。

日時(予定)第1回 4月21日(日)10:30~12:00
第2回 6月16日(日)10:30~12:00
(受付は各回10:15~)
会場※第1回と第2回で開催場所が異なります。
第1回 港区立エコプラザ
第2回 有栖川宮記念公園

※天候やその他の事情により、変更になる場合があります。
対象港区在住・在学の小学3~6年生
※4月以降の学年とします。
講師山本 達也氏(ビオトープ管理士/農家)
定員10名(抽選)
参加費無料
持ち物長袖、帽子、軍手、タオル、飲み物
※スカート、サンダルは不可。

【当日の様子】
第1回 2024年4月21日(日)実施
まず最初に、ビオトープとは生きものが暮らしている場所であると説明がありました。その後、ビオトープでヤゴとメダカを採取しました。ヤゴは土に潜る性質があるため、土ごと網ですくい上げるとよく見つかるそうです。採取した生きものは虫メガネを使い体の特徴を観察しました。
都会でも、水辺や緑地など生きものが住める環境を整えることで小さな生きものが生息し、命の循環が生まれることを学びました。

【当日の様子】
第2回 2024年6月16日(日)実施
有栖川宮記念公園での生きものの観察をしました。園内は様々な植物が生え、川もあることからエコプラザのビオトープでは見られない生きものを発見しました。
岩の上にニホンカナヘビがいました。カナヘビは変温動物のため、気温や日光で体温を上げることで活動的になります。捕まえようとするとしっぽが切れることがあります。これは「自切」といい、敵から逃げるための反応だそうです。身近な生きものですが東京都では絶滅危惧1類に指定されています。
講師が小川からアメリカザリガニを採取しました。元々は、食用のウシガエルのエサとして日本にやってきた生きものですが、養殖地から逃げ日本各地で繫殖しています。ペットとして飼いきれずに人間が放してしまうこともあるそうです。ザリガニが池に入ると水草を切って食べてしまい、在来種の棲み処がなくなり生態系のバランスが崩れるなどの影響があるため、条件付特定外来生物に指定されました。現在では野外に放したり、逃がしたりすることは法律で禁止されています。
有栖川宮記念公園では、都会の中で貴重な自然に出会えますが、人間が飼い切れなくなった生きものを放すなどの問題があり、生態系が乱れていく懸念があります。生態系を守っていくためには、生きものを飼う時は最後まで責任をもって飼育すること、公園やビオトープの環境保全のための外来種の駆除など、人間の関わりが大事だと学びました。


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