• レクチャー
  • 大人
  • 脱炭素
  • 先着

【終了しました】よくわかる土壌微生物入門~これからの都市の土について考えよう~

2025年1月15日(水)実施

「母なる大地」と言われるように、私たちは土から様々な恩恵を受けています。その代表が食ですが、栄養豊かな野菜の育ちに大きな役割を担っているのが土壌微生物です。微生物は、植物の根からの栄養吸収を助け、また病原菌から植物を守る種類もいます。落ち葉や動物の死骸などを分解し、栄養豊富な豊かな土づくりにも貢献しています。この講座では、土壌微生物の働きや仕組み、農業との関わりについて、分かりやすく解説します。また、都会のコンクリートの下に、生物多様性のある豊かな土壌が残っているという研究結果についても紹介します。微生物の魅力に触れ、これからの土との関わりについて考えましょう。

【関連講座のご案内】
自然や農業がテーマの関連講座を行います。詳細は以下リンクをご覧ください。
12月17日(火) 18:30~20:00 〔【オンライン】「食べること」からひも解く、私たちの暮らす世界
本講座と合わせて是非ご参加ください。

日時2025年1月15日(水)18:30~20:00(受付は18:15~)
会場港区立エコプラザ
対象港区在住・在勤・在学を中心とした中学生以上の方(区外の方も参加できます)
講師横山 和成氏(農学博士)

【プロフィール】
北海道大学院農学研究科修了。その後、帯広畜産大学畜産学部助手、米国コーネル大学農学・生命科学部およびボイストンプソン植物科学研究所研究員を経て、農水省農業環境技術研究所主任研究官、北海道農業研究センター生産技術研究チーム長、農水省管轄独立行政法人・中央農業総合研究センター生産支援システム研究チーム長、学校法人尚美学園大学尚美総合芸術センター副センター長を歴任。立正大学地球環境科学部特任教授。
定員36名(先着)好評につき、定員を増やしました。
参加費無料

【当日の様子】
まず最初に、食物連鎖と土壌微生物の役割について解説がありました。地球上の食物連鎖は植物から始まり、草食動物や肉食動物のふん尿や遺体が土壌微生物に分解され、再び植物の栄養として利用されます。また、土壌中の微生物の多様性が豊かなほど、植物はよく育つと説明がありました。研究によると、日本の土は海外の土と比べて土壌微生物の多様性の数値がとても高く、豊かな土壌とのことです。また、都市部で解体した建築物から採取される土壌の分析結果もとても高い数値が出ており、都市にもまだ豊かな土が残っていると説明がありました。
参加者からは「土壌の大切さが良くわかりました。豊かな土壌をもっと広げていきたいと思った」「体の中の微生物と健康についての関係。微生物に生かされていることを知りました」「人間の効率性を高めるだけでなく、環境のことを考えることはとても大切だと感じた」などの感想がありました。
講座を通じて、土壌微生物の役割や豊かな土の効果などを学び、土との関わりについて考える機会となりました。


ピックアップ記事