• レクチャー
  • 大人
  • 気候変動
  • 先着

【終了しました】都市で野菜の地産地消!~植物工場から知る、食のテクノロジー

2024年3月5日(火)実施
今後、世界ではさらに深刻な食糧危機が訪れるといわれています。気候変動による気温上昇の影響により、穀物の収穫量・漁獲量の減少や、人口増加による食糧不足が予想されています。そのような問題を解決するために、持続可能な食をテクノロジーで実現しようとするのがフードテックです。この講座では、フードテックの一例である、植物工場(施設内で植物の生育環境を制御することで、天候に左右されずに安定して栽培できる施設のこと)について学びます。植物工場が可能にする都市の地産地消や、運用していくにあたっての今後の課題について学びます。持続可能な食の実現のための技術について学び、食の未来について考えましょう。

日時2024年3月5日(火)19:00~20:00(受付は18:45~)
会場オンライン(Zoom)
※お申込みいただいた方限定で講座後2週間アーカイブ配信いたします。
対象港区在住・在勤・在学を中心とした中学生以上の方(区外の方も参加できます)
講師大橋 敬子氏(玉川大学農学部 教授)
定員20名(先着)
参加費無料

【当日の様子】
まず最初に、フードテックについて説明がありました。フードテックは、農林水産省が「生産から加工、流通、消費等へとつながる食分野の新しい技術及びその技術を活用したビジネスモデル」と定義しています。植物工場は、コンサルティング会社が作成した「フードイノベーションマップ」によると、食のイノベーションを実現する技術・仕組みのうち、次世代食材生産方法である「バーティカルファーミング(高層の建築や、傾斜面をつかって農業をすること、垂直農業)」に属するとのことです。
その後、植物工場について説明がありました。植物工場は、施設内で温度や湿度などを管理することで、天候に左右されずに作物を安定して栽培することができる技術です。講師の所属する玉川大学では、人工光利用型の施設にて、レタスを栽培しています。栽培したレタスは実際に店頭で販売されました。植物工場は、害虫のいない環境のため無農薬で栽培ができ、また都市での作物生産も可能であるなどの利点がある一方で、光熱費・人件費など生産コストが高いこと、肥料を大量に使うことが課題として挙げられました。光熱費の解決方法は再エネを利用していくことであり、現在連携について実験を進めているとのことです。
講座を通して、植物工場について学び、持続可能な食の実現のための方法を考える機会となりました。


ピックアップ記事