【終了しました】食べ物をムダにしないフードバンクの活動~今とこれから~
2019年9月4日(水)実施
フードロスと貧困問題への取組の一つとして注目されているフードバンク。フードバンクとは、まだ食べられるのに、さまざまな理由で捨てられてしまう食品を、食べ物に困っている施設や人に届ける活動のことです。
世界の取組にも触れながら、日本初のフードバンクであるセカンドハーベスト・ジャパンの活動と、目指しているフードセーフティーネットの環境について学びます。
日本のフードバンクの状況を知り、食べ物を取り巻く問題のこれからや、私たちの関わり方について考えてみませんか。
お話の内容は大人向けのものになります。
※フードセーフティーネットとは…食べものを用いた支援の概念であり、また緊急時にすぐ食品を確保するための活動の総称のことです。[セカンドハーベスト・ジャパン(認定NPO法人)ホームページより引用]
日時 | 2019年9月4日(水)18:30~20:00(受付は18:15~) |
会場 | 港区立エコプラザ |
対象 | 港区在住・在勤・在学の方中心にどなたでも |
講師 | 芝田 雄司氏[セカンドハーベスト・ジャパン(認定NPO法人) パントリーマネージャー] |
定員 | 40名(先着) |
参加費 | 無料 |
【当日の様子】
世界全体では1年に13億トン、日本では646万トンのフードロスが発生しています。日本では膨大な量の食べ物が廃棄されている一方で、食べることに困っている人が少なくとも200万人はいるとの推計が出ていることを知りました。
アメリカで始まったフードバンクの活動と、日本のフードバンク発足の歴史、セカンドハーベスト・ジャパンの事業、生活相談窓口との連携の仕組みについて学びました。すべての人が食事について心配することなく、いつでも必要な時に栄養のある食べ物を得ることができるフードセーフティーネットの構築が必要だとの提言がありました。日本のフードセーフティーネットはまだ脆弱で、行政との連携も始まったばかりです。
質疑応答では、ホテルやコンビニエンスストアのフードロスの取扱いについてや、学校におけるフードバンクへの協力の有無についてなど多くの質問が出ました。
まだ知らない人が多いフードバンクの活動は、自分たちには何ができるかを考えると同時に、周りの人に話して広めることも重要だと知る機会になりました。