【終了しました】みなとSDGs vol.3~SDGsに必要な視点「トレードオフ」を学ぼう~
2019年12月3日(火)実施
2015年に国連でSDGsが採択されて以降、SDGsに取組む事業者は増えています。その一方で、「SDGsウォッシュ」と呼ばれる現象も起きています。 「SDGsウォッシュ」 とは発信していることと実際にやっていることの相違が大きいことを指します。「SDGsウォッシュ」にならないポイントは、何かを実現するために別の何かを犠牲にせざるを得ない「トレードオフ」と、あらゆる人々にとって最適となるようなデザイン「Design For All」の二つの視点です。
最新事例を学びながら、本質的なSDGsの取組とは何か?についてみなさんと一緒に考えます。
※SDGsとは…2015年9月の国連サミットで採択された「持続可能な開発のための2030アジェンダ」にて記載された2016年から2030年までの国際目標です。持続可能な世界を実現するための17のゴール・169のターゲットから構成され、地球上の誰一人として取り残さない(leave no one behind)ことを誓っています。SDGsは発展途上国のみならず、先進国自身が取組むユニバーサル(普遍的)なものです。
(外務省ホームページより引用 https://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/sdgs/about/index.html)
日時 | 2019年12月3日(火)18:00~20:00(受付は17:45~) |
会場 | 港区立エコプラザ |
対象 | 港区在住・在勤・在学の小学生以上の方 |
講師 | 山野 道彦氏(東京モノレール株式会社 社長室 特命担当 /港区観光協会 事業委員長) 【プロフィール】 1972年日本国有鉄道入社。新宿駅、恵比寿駅、西国分寺駅、東京西鉄道管理局(運転部)にて勤務。1987年東日本旅客鉄道株式会社(JR東日本)入社(運輸車両部)。新幹線運行本部・東京総合指令室総括指令長、日暮里駅長を歴任。2009年モノレール浜松町駅長に着任。その後東京モノレール株式会社営業部地域連携担当部長、社長室特命担当として勤務。 山藤 旅聞氏(新渡戸文化小中高等学校教諭・学校デザイナー/(一社)Think the Earth SDGs for Schoolアドバイザー/ 【プロフィール】 都立高等学校・附属中学校の教諭を経て、2019年新渡戸文化小中学校・高等学校の教諭として着任。対話式双方向性授業と名付けるユニークな授業スタイルを展開している。一般社団法人Think the Earthが開催するSDGs for Schoolではアドバイザーとして、企業や学校で出前授業や講演活動も実施。 松尾 沙織氏(ライター/渋谷SDGs協会 代表理事/ACT SDGs 管理人) 【プロフィール】 2011年の震災をきっかけに、当時の働き方や社会の持続可能性に疑問を持ち、「ソーシャルデザイン」という言葉を広めたNPO法人グリーンズのライターインターンに応募、同団体の編集学校を卒業。登壇やSDGs講座コーディネート、勉強会を主催。また「ダイベストメントコミュニケーター」として、気候変動の問題を広める活動をしている。 現在はフリーのライターとして、さまざまなメディアで「SDGs」や「サステナビリティ」を紹介する記事を執筆。 |
定員 | 50名(先着) |
参加費 | 無料 |
共催 | みなと環境にやさしい事業者会議mecc |
【当日の様子】
これまでの復習も兼ね、SDGsの成り立ち、重要ポイントの説明がありました。近年は「SDGsウォッシュ」といわれる次のような現象が起きています。
①実態がないのにSDGsに配慮しているように見せかけている
②実態以上にSDGsに配慮しているように見せかけている
③不都合な事実を伝えず良い情報だけ伝達している
SDGsウォッシュに陥らないために必要な「トレードオフ」と「Design for all」について学びました。具体的な事例からトレードオフの関係性を見つけるワークを行った後、トレードオフを防ぐために多角的な視点からデザインするDesign for allの説明がありました。Design for allを教育現場に取り入れている山藤氏と企業と地域連携を行っている山野氏からは体験に基づいた取組が紹介されました。
グループワークでは、駅の案内表示、トイレ、まちの食堂から一つ選び、「トレードオフ」と「Design for all」の観点を持ち、本質的なSDGsのプロジェクトについて考えました。