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【終了しました】買う前に知りたい、ジュエリーが生まれる環境のコト
2021年12月1日(水)実施
ジュエリーの素材である金や宝石は、どのようにして私たちの元へ届くのでしょうか?金は採掘時に水銀などの化学物質を使うことから、産地の土壌や水源を汚染し、地域住民の健康被害が起きています。さらに、狭い場所で採掘する際には小さい子どもが働いている場合もあります。そうした状況を改善するため、環境と人権に配慮した採掘に認証マークを付与する制度もあります。
また、日本で養殖される真珠には、過去に近隣の魚類養殖で使用されたホルマリンの薬害や、感染症などによるアコヤ貝の大量死が起きたことから、環境保全に取組み、持続可能な生産を目指す活動もあります。この講座では、自然資源から作られるジュエリーを通して、人と環境の関わりについて学びます。
日時 | 2021年12月1日(水)18:30~20:00(受付は18:15~) |
会場 | オンライン(Zoomミーティング) |
対象 | 港区在住・在勤・在学を中心とした中学生以上の方 |
講師 | 白木 夏子氏(株式会社HASUNA 代表取締役社長) |
定員 | 40名(先着) |
参加費 | 無料 |
【当日の様子】
まず最初に、ジュエリーの材料となる宝石や鉱石がどこで採掘されているか説明がありました。現在ではペルーやタンザニア、パキスタンなどが主な産地ですが、日本でもかつては金や銀が採れていたそうです。しかし一部の生産地では、鉱山開拓による森林伐採や、小規模金鉱山での水銀使用による土壌汚染が問題となっています。講師が運営するブランドでは、フェアマインド認証ゴールドを使用しています。これは採掘時の環境保全に加え、労働者の安全や権利を保証する鉱山のみが認証されます。
また日本の愛媛県西予市で行われている真珠養殖では、近隣のみかん畑を有機栽培にすることで、土壌から水質を保全する活動が行われているそうです。
鉱石採掘の問題を知ることで、自分たちの選択が、自然環境や社会にどのように影響しているかを考える機会となりました。