- レクチャー
- ワークショップ
- 子ども
- 大人
- 自然共生
- 抽選
- 先着
【終了しました】縄文時代の森と鹿
2022年9月3日(土)・4日(日)実施
講座の対象年齢に誤りがありましたため、ワークショップ③「鹿角でストラップづくり」、ワークショップ④「鹿骨でペーパーナイフづくり」の対象を変更させていただきました。
全国の森と鹿の関係を考えるシンポジウム、ワークショップ、展示を2日にわたって実施します。
[プログラム]
9月3日(土)
13:30~15:00 ワークショップ①「枝でえんぴつづくり」
16:00~18:00 ワークショップ②「鹿革でコインケースづくり」
9月4日(日)
10:30~13:00 シンポジウム「縄文時代の森と鹿」
13:30~15:00 ワークショップ③「鹿角でストラップづくり」
16:00~17:30 ワークショップ④「鹿骨でペーパーナイフづくり」
※同会場で全日本鹿協会、富士山環境展、認定特定非営利活動法人富士山クラブによる展示を行います。
※申込みは各講座ごとにお願いします。また、申込み内容が異なりますので、各詳細をご参照ください。
ワークショップ① 9月3日(土)13:30~15:00「枝でえんぴつづくり」
現在の富士山の森について話を聞き、森の荒廃が進む問題について考えます。本講座では、富士山の森の枝を使って鉛筆を作ります。森の資源を利用した物作りを体験するこどで、自然環境について深く考えます。
※講座では小刀(カッターナイフ)を使用します。
日時 | 2022年9月3日(土)13:30~15:00(受付は13:15~) |
会場 | 港区立エコプラザ |
対象 | 港区在住・在学の4歳~小学生(小学2年生以下は保護者同伴) |
講師 | 井戸 直樹氏(森のたね 代表) |
共催 | 全日本鹿協会 |
定員 | 10名(抽選) |
参加費 | 1,000円 |
持ち物 | 筆記用具、動きやすい服装 |
【当日の様子】
富士山の森を保全するために、苗木や樹皮を食べてしまう鹿の駆除と、樹木の間伐が重要だと説明がありました。間伐した富士山の森の枝を利用して鉛筆作りをしました。枝に入れた鉛筆の芯をヤスリや小刀で削り出す作業では、選んだ木の種類や太さによって木材の硬さが違うことを体験しました。間伐した枝を無駄にせず利用できることを学びました。
ワークショップ② 9月3日(土)16:00~18:00「鹿革でコインケースづくり」
鹿は害獣として駆除されていますが、森の資源として有効利用できる動物です。日本人は昔から鹿の皮を活用してきました。動物の皮を使うためには、手間のかかる「なめし」が必要です。その作業により革となり製品加工の材料になります。本講座では鹿革でコインケース作りを体験し、健全な森の環境作りと資源としての鹿の利用を考えます。
※講座では針、金づちを使用します。
日時 | 2022年9月3日(土)16:00~18:00(受付は15:45~) |
会場 | 港区立エコプラザ |
対象 | 港区在住・在勤・在学の中学生以上の方 |
講師 | 遠藤 和帆氏(染織工房豆 主宰) |
共催 | 全日本鹿協会 |
定員 | 10名(抽選) |
参加費 | 1,500円 |
持ち物 | 筆記用具、動きやすい服装 |
【当日の様子】
日本の山林では鹿が増えて、森や畑が荒れる原因となっています。害獣として駆除される頭数は増えていますが、ほとんどが廃棄されています。鹿も森の資源として考えると、有効利用することが必要です。現在、鹿の皮はほとんど使われていませんが、実習で手芸や工芸の材料として有効に使えることを体験しました。森の生きものと人間の関係を学ぶ機会となりました。
シンポジウム 9月4日(日)10:30~13:00「縄文時代の森と鹿」
縄文時代の人々は、イノシシやカノシシ(鹿肉)を常食としていたそうです。肉だけではなく、皮や骨、角なども残らず活用していました。森の恵みと自然の脅威を身近に感じ、自然と共に暮らした縄文人に思いをはせ、今の暮らしへの活かし方を考えます。
[シンポジウム内容]
挨拶・趣旨説明 小林信一氏
講演1「縄文時代の森と鹿」小笠原永隆氏
講演2「発掘成果からみた縄文人の鹿資源利用」西野雅人氏
講演3「大鹿窪遺跡における縄文のムラの復元」深澤哲治氏
総合討論「縄文の知恵を現代に活かす」
事例報告「森づくりと鹿の獣害の事例報告」深澤寛貴氏
質疑応答(全登壇者参加)
閉会挨拶
※オンライン受講の方へ:Zoomを利用します。はじめての方は当日使用するパソコン、スマートフォン、タブレットでZoomが視聴可能かご確認ください。
日時 | 2022年9月4日(日)10:30~13:00(受付は10:15~) |
会場 | 港区立エコプラザ、オンライン(Zoom) |
対象 | 港区在住・在勤・在学を中心とした中学生以上の方 |
講師 | 小笠原 永隆氏(帝京大学経済学部 教授) 西野 雅人氏(千葉市埋蔵文化財調査センター 所長) 深澤 哲治氏(富士宮市教育委員会教育部 参事兼文化課長) 深澤 寛貴氏(NPO法人富士山クラブ 静岡事務所長) 小林 信一氏(全日本鹿協会 副会長兼事務局長) |
共催 | 全日本鹿協会 |
定員 | 会場:10名(先着) オンライン:100名(先着) |
参加費 | 無料 |
持ち物 | 筆記用具 |
【当日の様子】
4名のパネリストにより、縄文時代の人の暮らしに森と鹿がどのように関係していたかの話がありました。縄文の生活を知るためには、集落や住居の遺跡、特に貝塚を調べることで骨や道具が発掘され、当時の暮らしを推測することができます。貝塚からは鹿の骨や木の実が出てくるため、平地にも森があり鹿が多く生息していたことがわかりました。また、貝塚は海岸から近かった場所の証拠でもあります。地球温暖化は7,000年前にも起こっており、現在より海水面が3~4m上昇していましたが、今日のような急激な温暖化ではなかったことを知りました。
ワークショップ③ 9月4日(日)13:30~15:00「鹿角でストラップづくり」
鹿角はオス鹿だけが持つもので、春に抜け落ち、毎年生え変わります。その角は昔から矢尻、釣針、刀掛け、櫛などに加工され生活品として使われてきました。本講座では、鹿角を使って、ストラップを作ります。資源として利用されてきた鹿角について学び、鹿の住む山や森の環境について考えます。
日時 | 2022年9月4日(日)13:30~15:00(受付は13:15~) |
会場 | 港区立エコプラザ |
対象 | 港区在住・在勤・在学の4歳以上の方(小学2年生以下は保護者同伴) |
講師 | 井戸 直樹氏(森のたね 代表) |
共催 | 全日本鹿協会 |
定員 | 10名(抽選) |
参加費 | 1,000円 |
持ち物 | 筆記用具、動きやすい服装 |
【当日の様子】
鹿の角は毎年生え変わるため、1年で大きくなった角は自然に抜け落ちます。山で角を拾うこともありますが、講座で使うのは害獣として駆除した鹿から切り落としたものを使いました。角を持ってみると硬くて重いことがわかりました。ストラップ用に小さくカットされた角は、模様や形がそれぞれ違っていました。紐を通してビーズを付けるとオリジナルデザインのストラップになりました。駆除された鹿の角を無駄にせず利用することを学びました。
ワークショップ④ 9月4日(日)16:00~17:30「鹿骨でペーパーナイフづくり」
富士山に生息する鹿の骨のペーパーナイフ作りの体験を通して、鹿の住む森の環境を学びます。豊かな森を維持するには生態圏のバランスが重要です。人が森の環境維持にどのように関わることが必要か、森の恵みである鹿の骨を利用し加工することで考えます。
日時 | 2022年9月4日(日)16:00~17:30(受付は15:45~) |
会場 | 港区立エコプラザ |
対象 | 港区在住・在勤・在学の4歳以上の方(小学2年生以下は保護者同伴) |
講師 | 井戸 直樹氏(森のたね 代表) |
共催 | 全日本鹿協会 |
定員 | 10名(抽選) |
参加費 | 1,500円 |
持ち物 | 筆記用具、動きやすい服装 |
【当日の様子】
全日本鹿協会の理事から森と鹿の関係について話がありました。日本の森では鹿が増え続け、食害により森の環境のバランスが壊れだしています。被害を減らすために鹿の駆除を推進していますが、毎年約70万頭の駆除された鹿が森に廃棄されています。鹿の皮、肉、角、骨を有効利用をすることで、山の資源として捉える意識を広めたいと説明がありました。実習では、鹿の骨を削ったり磨いたりすることで、素敵なペーパーナイフができることを体験しました。