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【終了しました】これでバッチリ自由研究!~生きものスゴ技大発見!~

2024年8月4日(日)実施

昨年、サメの肌を真似した塗装が各航空会社で使われ始めたことを知っていますか?これにより空気抵抗が軽減され、片道約2,000kgもの燃料が削減できると言われています。このように生きものの形や能力をヒントに新技術を開発したりものづくりに活かす”バイオミメティクス”という学問がいま注目を浴びています。
この講座では、バイオミメティクスについて学びながら、疑問を見つける→仮説を立てる→実験・観察する→データを記録する→分析する→考察しまとめる、という科学的な研究の進め方を体験します。自由研究だけでなく、この先も長く役立つ科学的な考え方を学ぶことができます。
様々な生きものの特徴を学び、それらをどのように活かせるか考えることで、多様な生きものと共生していくことを考えるバイオミメティクスをテーマに、科学者の体験をしてみましょう。

日時2024年8月4日(日)13:30~15:00(受付は13:15~)
会場港区立エコプラザ
対象港区在住・在学の小学4~6年生
講師平坂 雅男氏(NPO法人バイオミメティクス推進協議会 事務局長)
宮平 華枝氏(NPO法人バイオミメティクス推進協議会 プロジェクトプランナー)
定員15名(抽選)
参加費無料

【当日の様子】
まず最初に、バイオミメティクスの技術例について、クイズを交えて紹介がありました。例として、ザトウクジラの胸びれのコブを応用した、風力発電の羽が挙げられました。ザトウクジラの胸びれのコブは水の抵抗を抑えるのに役立っており、これを風力発電の羽に応用することで、空気の流れを制御した効率的な風力発電を行うことができます。このように生きものから様々な形や能力を取り入れ、技術開発に役立てることがバイオミメティクスです。
次に、撥水の実験をしました。ハスの葉は撥水性に優れています。これは、葉についた汚れを水と一緒に弾いて落とすためで、この仕組みはヨーグルト容器のふたとして応用されています。この効果を確かめるため、ヨーグルト容器のふた、野菜の葉、鳥の羽など、様々なものに水滴を乗せて何度傾けると水滴が動くかを調べることで、身の回りの物の撥水性について調べました。実験の前には、科学的な実験手法について説明がありました。実験は複数回行い、その結果を数字で表し、結果同士を比較することが重要になります。また、実験前に仮説を立て、それを確かめるために実験をし、結果から考察することが大切であると説明がありました。
講座を通じて、生きものの特徴を生かした技術であるバイオミメティクスについて学び、技術開発に必要な科学的な考え方を体験しました。


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