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【終了しました】もしものためのエコ防災!~災害と気候危機をのりこえるために~

2023年4月9日(日)実施

元消防士でありビオトープなどの自然活動にも取組む一般社団法人プロボノ消防士の木家浩司氏を講師に迎え、エコな暮らしと防災の関係や具体的対策と考え方を解説する講座です。近年、大型台風や豪雨による災害が増え、夏場は熱中症などのリスクも高まっています。環境に負荷をかけないライフスタイルは、気候変動の緩和に寄与するだけでなく、万が一の防災対策にもつながっています。例えば、太陽光による自家発電や雨水タンクによる水利用、グリーンカーテンによる断熱、家庭菜園やベランダ菜園は食の生命線となります。また、普段から環境や防災にアンテナを張り考える続けることは、いざという時の客観性や発想力を育てます。この講座では、具体的な対策を解説するだけでなく、防災やエコに関するアクションを暮らしの中に取り入れる方法についても解説します。また、エコプラザ館内や周辺を歩く防災ツアーも行います。災害や気候危機を乗り越えるために、日々の意識を高め、事前の備えや対策を実際に行動に移す方法について一緒に考えましょう。

日時2023年4月9日(日)14:00~15:30(受付は13:45~)
会場港区立エコプラザ
対象港区在住・在勤・在学を中心とした小学生以上の方(小学生以下は保護者同伴)
※区外の方も参加できます
講師木家 浩司氏(一般社団法人プロボノ消防志 代表理事)

【プロフィール】
元消防士(28年間)。2011年東日本大震災の緊急消防援助隊として派遣された際、津波被害の凄まじさを目の当たりにし「災害に遭った人を助ける」という消防活動の限界を感じる。現在は「災害に遭わない人を増やす」ことをテーマに、防災普及啓発のための様々な活動を行っている。消防士として働く傍ら、2002年から杉並区で自然活動(ビオトープ)を開始。ecoな暮らしは防災に繋がることを実感し、「防災のためのeco暮らし」を提唱している。
定員20名(先着)
参加費無料
持ち物筆記用具

【当日の様子】
防災にとって一番大切なことは、備えを先送りにせず「普段からやる」ことです。そして、道具を揃えて安心するのではなく、「気づいて、考えて、判断して、行動する」ことを習慣にして、その場の状況に応じて動くことが出来るように備えておくことが大切とのことです。
都市での水害対策として、グリーンインフラの解説がありました。グリーンインフラとは、社会インフラや土地利用において、自然環境が持つ機能を活かす取組のことです。一例として、雨水を直接下水に流すのではなく、花壇などを経由し地面に浸透させることで、台風や豪雨時の下水処理の負荷を軽減し、逆流や浸水のリスクを減らす方法について紹介がありました。植物が育つ面積を広げることでヒートアイランド対策にもなるとのことです。
防災ツアーでは、エコプラザ内の火災警報器や防災ベル、エコプラザ周辺の消火栓や防火水槽などの仕組みの説明があり、大規模な地震が起きた場合の避難経路や注意点などを確認しました。
講座を通じて、災害への危機意識を高め、環境保全と防災の関係を考える機会となりました。


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