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【終了しました】映画「紅花の守人 いのちを染める」上映会&ハンカチの紅花染め

2024年12月8日(日)実施
紅花は日本で特別な色とされてきた「あか」の染料や口紅の原料として文化を支えてきました。一度は途絶えた紅花栽培が山形県で復活し、様々な人がその伝統を守るために関わっています。そのような人々を追った映画「紅花の守人 いのちを染める」を鑑賞し、出演者であり、紅花を大切に育てる長瀬正美氏からお話をうかがいます。その後、紅花を使い木綿のハンカチを染めます。輪ゴムで好きな箇所を絞ることにより、一人一人異なる印象に仕上がります。
レクチャーでは、紅花の生態を始め、多様な生物と共生する農業についてや、紅花染めがなぜ環境負荷が少ないかを学びます。
紅花の栽培や染めに携わる人々の思いと紅花の美しい色を感じ、自然由来のものを身の回りの物に取り入れることの大切さや豊かさを考えます。



日時 | 2024年12月8日(日)10:00~15:30(受付は9:45~) ※12:00~13:30昼休憩 ・10:00~12:00 映画上映・講師のお話 ・13:30~15:30 ハンカチの紅花染め |
会場 | 港区立エコプラザ |
対象 | 港区在住・在勤・在学を中心とした小学生以上の方(小学3年生以下は保護者同伴) ※区外の方も参加できます。 ※映画上映会のみご参加希望の方は、申込みフォームにて選択(お電話でお申込みの場合はその旨お伝え)してください。 ※ワークショップのみのご参加はできません。 |
講師 | 長瀬 正美氏(出羽もがみべにばなの会 代表)![]() 【プロフィール】 1952年山形市生まれ。地元の高校を卒業後、東京農業大学に進む。在学中、ネパール・インド・アフガニスタン等アジア各地を歩く。現在、トマト、苺、おかひじき、紅花の栽培等を息子夫婦と家族4人で行っている。2000年から、地元の小学校で食育学習の手伝いをしている。 高橋 志津氏(山形県農林水産部園芸大国推進課) |
定員 | 20名(抽選) |
参加費 | 700円(映画のみの方は無料) |
持ち物 | 手をふくためのタオル、持ち帰り用の濡れてもよい袋(ハンカチのサイズ…45㎝×45㎝)、汚れてもよい服装、手が汚れるのを避けたい方はビニール手袋 |
【当日の様子】
映画では、紅花の栽培が気候に合わせて行われていることや、摘み取った花を発酵させて紅餅を作る工程などが描かれ、繊細な手作業が行われていることを知りました。また、染色に関わる人が唯一無二である紅色に魅せられていること、伝統技法を守る染色家が紅花染めの媒染料として使用する烏梅(うばい)の原料である梅の栽培についても紹介されました。烏梅を媒染料とした紅の色は鮮やかで美しく、化学染料では出すことができない色だそうです。
上映後、講師から紅花の栽培自体楽しいことであるが、その他にも鮮やかな紅色を見た時の嬉しさ、関わる人のつながりができることなどがやりがいであることや、その場所にしかないものを守り伝えることの大切さについて話がありました。
ワークショップでは紅餅をもんで紅色を抽出し、木綿のハンカチを染める体験をしました。また、紅花の花びらの特徴についてや、紅花染めは水で染められるため熱を必要とせず、他の植物染めに比べ環境負荷が低いことを学びました。また、お茶などの食用としても使用しているためほぼ無農薬で育てられていると説明がありました。
紅花栽培についてや関わる人々の思い、作業の細やかさを知ることで、紅花染めの美しさをより感じることができ、紅花栽培と染めの技法が守り受け継がれていることの大切さを知る機会になりました。




