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【終了しました】【全2回】近代金継体験&“映える”エコなテーブルコーディネート
2022年1月23日(日)実施
第1回:近代金継体験
割れたり欠けたりして使えなくなった食器を、金継でよみがえらせます。金継は室町時代頃から行われている、瀬戸物などの修理法です。接着剤として使われる漆の特徴についても解説します。身近な物をおしゃれにリユースしてみませんか。
※講座では、瀬戸物用の接着剤と人口漆を使用します。
2022年1月30日(日)実施
第2回:“映える”エコなテーブルコーディネート
金継の歴史や、日本での漆の植林について解説し、第1回で食器がどのように金継されてよみがえったのかを紹介します。その後、金継した食器を中心に、不用になった布や紙、植物の葉などを利用したエコなテーブルコーディネートを実演しながら解説します。普段は捨てられてしまうものでも、工夫次第で美しくよみがえらせることができます。物を大切に長く使うコツや楽しみ方を学び、ライフスタイルに取り入れてみませんか。
日時 | ①第1回 2022年1月23日(日)13:30~16:30(受付は13:15~) ②第2回 2022年1月30日(日)15:00~16:30(受付は14:30~) |
会場 | ※第1回と第2回で開催場所が異なります。 ①港区立エコプラザ ②港区立伝統文化交流館 |
対象 | 港区在住・在勤・在学の高校生以上の方 |
講師 | 第1回:狐塚 仁宏氏(日本文化財漆協会所属) 【プロフィール】 1959年8月19日生。東京都葛飾区出身。書道師事:櫻井禾抱、長揚石、中川游人。日本文化財漆協会会員、毎日書道展会友、応急手当指導員、講道館柔道六段、警視庁自動二輪安全運転指導員。東京都中央区京橋において町会活動、東京都の柔道界において大会運営、所轄においてオートバイの安全運転指導。都内諸区の依頼により苔玉、篆刻(雅印・はんこ)、金継、刻字、墨絵、蒔絵、老人が大怪我をしない転び方など、多岐にわたる講習会を実施している。 第2回:大瀬 由生子氏(テーブルアーティスト/料理研究家) 【プロフィール】 「生きること」の表現として「食べること」を捉える。日本伝統の食と文化の根底に流れるエッセンスを「頭と体と心」を使って感じることに重きをおき、行政や企業などとも連携、大人から子供までの幅広い年齢層を対象に、食卓から始まる心豊かな食文化の実践的な普及・啓蒙活動に取組んでいる。 |
定員 | 10名(抽選) |
参加費 | ①1,000円 ②無料 |
持ち物 | ①エプロン、欠けた食器(陶器、磁器、ガラス製)1つ、2~3つに割れた皿(陶器、磁器製)1つの合計2つ ※お持ちでない方は、割れてもよい皿(陶器、磁器)でも可。 ※ヒビが入った陶器、磁器製の皿はヒビに沿って割ってから金継を行います。 ②特になし |
共催 | 港区立伝統文化交流館 |
【当日の様子】
第1回
金継は単なる修理法ではなく、割れたり欠けたりした大切な器などを、新しくよみがえらせて更に長く使う、日本人の「物を大切にする」心から生まれたものです。本来は漆の木の樹液のみを原料とした本漆を使用しますが、多くの人がかぶれるため、今回の近代金継では人工漆を使用するとの説明がありました。実習では、瀬戸物の器やコップ、ガラスの置物などを金継しました。割れていない箇所にも漆を塗り、景色(模様)とする方法もあることを学びました。講座を通して、壊れたものも手を加えることで、捨てずに長く大切に使えることを学びました。
第2回
まず最初に、漆の説明がありました。国内で使用されている漆の総量のうち、日本産の漆は2%程度しか使用されておらず、ほとんどが中国産の漆です。日本と中国では漆の採取方法が異なり、日本では漆を採取した後の木を伐採して苗からまた育てるため、再び漆を採取するのに10~15年かかるとのことです。また、日本と中国の地図を使いながら、植林が盛んに行われている地域が挙げられました。
後半は、年中行事のひとつである節分をテーマに、テーブルコーディネートの実演がありました。年中行事は農耕民族である日本人にとって季節の目安となり、自然の恵みに感謝することに繋がります。実演では、講師が第1回で金継をした食器に加え、ヒイラギの葉や、書き損じの書道作品なども使用されました。また、箸置きは不用になったネジをマスキングテープで装飾したものや、牛乳パックに和紙を貼ってデコレーションしたものが使用されました。このように不用になったものでも捨てずに工夫をすれば再利用できると説明がありました。
講座を通して、不用になったものを捨てるのではなく 生活に取り入れて活用することの大切さを学びました。