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【終了しました】おどろきのメタン発酵!~生ごみがエネルギーに変わるしくみ~
2024年3月10日(日)実施
首都圏では、大量の食品廃棄物が発生しています。これらの食品廃棄物の大部分は、リサイクルが可能であるにも関わらず、焼却され、灰は埋立処分されています。バイオエナジー株式会社は港区小中学校の給食残渣(ざんさ)なども受け入れ、メタン発酵によるリサイクルを行っています。本講座では、メタン発酵の仕組みや、なぜ環境負荷が少ないとされているのかを解説します。また、私たちの周りの食品ロス対策にはどんなものがあるか、意見交換しながら食品廃棄をできるだけ出さない暮らしについても考えます。
日時 | 2024年3月10日(日)10:30~12:00(受付は10:15~) |
会場 | 港区立エコプラザ |
対象 | 港区在住・在勤・在学を中心とした小学3年生以上の方(区外の方も参加できます) |
講師 | 中北 篤史氏(バイオエナジー株式会社 事業開発部) |
定員 | 20名(先着) |
参加費 | 無料 |
持ち物 | 筆記用具 |
申込み方法 | 2月4日(日)10:00~申込み開始 下記の申込みフォーム、またはお電話でお申込みください。申込みフォームからのお申込みは、受付メールを自動送信しております。定員に達した後の受付については、お断りのメールをお送りすることがございます。そのような連絡メールが届かない場合は、ご参加確定となります |
【当日の様子】
食料残渣(ざんさ)などの生ごみは、包装袋などとの分別が難しくリサイクルに向かず焼却されることが多いですが、水分が多いため焼却には大量のエネルギーを使用し、二酸化炭素やダイオキシンなどの発生問題もあります。メタン発酵は焼却せずにガスに変換する方法であり、自然界に存在するメタン菌が生ごみを分解することでバイオガスが発生することを学びました。メタン発酵処理の特長として、飼料化や肥料化に比べ安定したリサイクル循環ができること、生ごみ以外のごみが混ざっても大きな影響がないこと、二酸化炭素の発生が抑えられることが挙げられました。
後半は、参加者一人ひとりがフードロスを出さないために気をつけていることや、身の回りで行われている対策などの意見を出し合いました。食べ残しをしないことや、スーパーなどでは過剰在庫の見直しや、「てまえどり」の表示がされていることが挙がりました。また、「賞味期限」と「消費期限」の違いを理解して食料を消費することや、フードバンクの活用も一人ひとりができることです。最後に、企業や自治体の取組について説明がありました。企業では、自社内に小型のメタン化設備や堆肥化設備を設置するところが増えているそうです。また、自治体は焼却炉の老朽化などにより焼却物を減らす必要があるところが多く、食品リサイクルへの関心が強いものの、家庭リサイクルに取組む自治体はまだ少ないとのことです。
生ごみを効果的かつ環境に配慮しながらエネルギーに変える仕組みを学び、私たち一人ひとりがフードロスを防ぐための行動も重要であることを再確認する機会になりました。