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【終了しました】初級木工講座〜国産材と日本の森~
2020年8月20日(木)~2021年3月18日(木)の間で全8回実施
木材が生まれる森林の環境を知り、 森づくりに貢献する国産材を日常に取り入れる方法などを学びながら、木材や道具の扱い方を習得します。 木工が初めてという初心者も大歓迎の全8回の連続講座です。
〜国産材と日本の森~
日本の森の環境と現状を考え、そこにある木々が国産材として利用される過程について学びます。木工体験を通して、森と都会の生活が木でつながっていることを認識し、森と都会の密接な関係を見いだす力を養います。木に触れる体験は自然環境を深く意識することにつながり、環境保全への関わり方のヒントになります。
講座は毎回レクチャーとワークショップを行います。レクチャーでは、 国産材の生産地である日本の森林の環境、木が木材になり建材や家具になるまでの工程について学びます。 ワークショップの前半では、木に触れて簡単な工作をすることで素材としての木について学び、道具の使い方を実習します。後半は作品制作を通して、木工の基礎技術を習得します。家具の補修や廃材の木くずやおが屑の活用についても実習する予定です。
講座の修了者は、エコプラザのコミュニティー・メンバーに加入でき、エコプラザのボランティア活動に携わることができます。また、森と木の学びを深めるためにエコプラザの工具を使い木工作業の自習ができるなど、環境活動の学びと取組に活用する目的でエコプラザを利用することができます。
※コミュニティ・メンバーとは …エコプラザの指定講座を修了した方を中心に、学んだ知識を活かし積極的に社会に貢献していただくための会員制の環境活動グループです。
日時 | ①2020年 8月20日(木)18:30~20:00 ②2020年 9月17日(木)18:30~20:00 ③2020年 10月15日(木)18:30~20:00 ④2020年11月19日(木)18:30~20:00 ⑤2020年12月17日(木)18:30~20:00 ⑥2021年1月21日(木)18:30~20:00 ⑦2021年2月18日(木)18:30~20:00 ⑧2021年3月18日(木)18:30~20:00 |
会場 | 港区立エコプラザ |
対象 | 港区在住・在勤・在学の中学生以上の方を中心にどなたでも |
講師 | 湊 泰樹氏(建築家) |
定員 | 8名(抽選) |
参加費 | 5,000円(全8回分) |
持ち物 | 筆記用具 |
【当日の様子】
第1回 2020年8月20日(木)実施
座学では、針葉樹と広葉樹の違いについて説明がありました。実際に杉や檜などの板を観察し、国産材の特徴と生育環境によって硬さなどの違いがあることを学びました。工具の説明と安全な使い方の講習を受けました。実際に工具を使って枝や板からキーホルダ―を作る実習をしました。
第2回 2020年9月17日(木)実施
国産の木が加工される工程を学びました。まず丸太材にします。その後切り分ける時に、建材になる部位、家具になる部位など、利用目的の部位ごとに切断されます。エコプラザの内装や家具、建具を見て、実際にどのように国産材が上手に使われているかの説明がありました。実習では、国産材の板の加工の基礎を学び、前回作ったキーホルダーの仕上げ作業を行いました。
第3回 2020年10月15日(木)実施
国産材が材木として加工される規格と流通の仕組みの説明がありました。流通している材木から制作するものに適した材を選ぶ方法として、年輪や色による見分け方を学びました。
実習では、参加者それぞれが選んだ板を削り、カットし、材の状態による感触の違いを体験しました。国産材の育つ産地の自然環境により、材の見た目が違うことや、加工した時に材の特徴が表れることを知りました。
第4回 2020年11月19日(木)実施
これまで学習した国産材の樹種や特徴を考え、講師からオリジナルの作品制作に向けてデザインの決定とパーツ図の作成方法の詳細な説明がありました。
実習では、仕上げまでの工程をイメージしたデザインと図面作成をしました。材料を無駄にしないための図面製作と、樹種ごとの特徴を知り材料を活かす方法を学びました。
第5回 2020年12月17日(木)実施
今後製作に入るオリジナル作品の図面を仕上げ、適した板材の選別方法、カットして部材を取るための墨入れ、工具の使い方を学び、作業しました。国産材の特徴を活かすためには、板材の硬さや模様となる年輪などをよく考えて選ぶことが重要だと学びました。
第6回 2021年1月21日(木)実施
国産のスギ材から、図面通りの部材サイズにカットする作業を行いました。作品が完成した時の国産材の柔らかさや木目の美しさを考えて、切り出す場所を決める方法の説明がありました。切り出しの実習では、部材の場所にあわせた道具の使い方を学びました。
第7回 2021年2月18日(木)実施
国産のスギ材は柔らかく、カットは難しくないと思われがちだが、図面通りに部材を切り出す作業に参加者の多くが苦労をしました。サイズの少しの違いが組み立ての支障になることがわかり、何度も削りや切り直しをしました。国産材の特徴や美しさを活かすために、木の表、裏、上下を見て合わせることを学びました。作業をすることで国産材の特徴を知り、美しい木材として大切に扱うことを考える機会となりました。
第8回 2021年3月18日(木)実施
国産材を使い自分で木工品を制作することで、国産材の特性を具体的に知ることができました。また、日本の森林の環境と、国産の樹木が材木としてどのように使われているか学んだことが、作品制作するにあたって国産材の特徴を活かすのに役立ちました。完成した作品は国産材の持つ柔らかな風合いがあり、国産材を使う意味を考える機会となりました。